幸せというものは 坂村真民

すべての人が幸せを求めている
しかし
幸せというものは
そうやすやすとやってくるものではない
時には不幸という帽子を
かぶってやってくる
だからみんな逃げてしまうが
実はそれが幸せの
正体だったりするのだ
わたしも小さい時から
不幸の帽子をいくつもかぶせられたが
今から思えばそれがみんな
ありがたい幸せの帽子であった
それゆえ神仏のなさることを
決して怨んだりしてはならぬ
(坂村真民)