平尾厚泰氏の家訓!

平尾厚泰の家訓

一、 徳を積む
常に心懸けて 徳を積むべし。徳とは善事をなして、其善を人の知らんことを求めざをいう。貧窮を救い、餓寒を憐み、老人を助け、病人をいたわり、生きるものを殺さず、万(よろず)慈悲を心の根とすれば、自然に天道の冥加にかないて、家長久なるべし。

一、足るを知り、奢ざれば禍なし
足ることを知れば、家貧しといえども、心は福者なり。
足ることを知らざれば、家は富めりといえども、心は貧者なり。
此処(ここ)をよく弁(わきま)え、かりにも奢らず、物好みをすべからず、諺に好きが身を亡ぼすといえる心得ベし。

一、 財を残すより善事に使え
金銀多く子孫に残し与えんより、 財をすて、広く善事を行い、陰徳を積置くべし。其の徳善、子孫にめぐりて子孫の幸となる。

天保八年夏四月玄通居士六九歳


簡素な家訓であるかこそ、永く引き継がれるのです。