『酒は品良く飲みなさい。人も、酒も品格だ』作家 伊集院 静の言葉
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(1)
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日本は大国なんかじゃない。
ちいさな国の、
君はちいさな存在だ。
しかし君の未来は、
時間は、
可能性は限りなく大きい。
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(2)
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親は無条件で
己のことよりも子供の幸せを考える。
そのことが子供の頃、
私にはわからなかった。
若い夫婦が子供を連れ、
プラットホームに降り立つ。
彼等に歩み寄る老夫婦の笑顔には、
人間の至福の表情がある。
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(3)
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抵抗しろ。
改革しろ。
妥協するな。
役立たずと陰口を言われても気にするな。
すぐに役立つ人間はすぐに役立たなくなる。
仕事の真価は
「すぐ」の周辺にはないのだ。
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(4)
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見知らぬ者同士が
逢った瞬間に相手に好意を持つ。
好きと思う。
なぜかそれからその人のことが気になる。
その人のことを想っただけで身体が熱くなる。
風邪かな?
と思うが鼻水が出ない。
それが恋愛のはじまりだ。
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(5)
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酒は品良く飲みなさい。
人も、酒も品格だ。
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(6)
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新しい人よ。
今は力不足でもいい。
しかし今日から自分を鍛えることをせよ。
それが新しい力となり、
二十一世紀の奇跡を作るだろう。
ハガネのような強い精神と、
咲く花のようにやさしいこころをもて。
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(7)
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スコットランドにどうして
あれほどの数の酒造工場が点在しているのかをご存じか。
食生活が豊かで裕福だったから?
とんでもない。貧しかったからである。
本当に酒が必要な連中は
正気ではやっていられない男たちだ。
今も世の中に酒がなければ
毎日何人の男が自死しているだろうか。
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(8)
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なぜ軟弱なのか?
それは連るむからである。
一人で歩かないからである。
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(9)
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いつか君が成長し、
逞しい幹と、しなやかな枝と、
まぶしい葉をたわませた見事な形の
樹になってくれると期待している。
大切なのは
土の中に、胸の中にある根だ、精神だ。
誇りと品格だ。
自分を、人を、社会を
豊かにしたいと願う精神だ。
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(10)
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生きていなければ
見えないものがあるのが世の中だ。
絶望の中で死を選んだ人や友を何人か知っているが、
歳月が過ぎれば過ぎるほど、
生きていれば、
今頃、あいつと酒も飲めたし、
笑って話すこともできたろうに、
と思うことがしばしばある。
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(11)
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若者は欲望のかたまりでいい。
純粋は欲望と隣り合わせている。
欲望への葛藤など捨てればいい。
欲望に忠実であることが純粋の証しだ。
たっぷりと欲望につき合うことだ。
じたばたすることだ。
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(12)
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働く上で、生きる上で大切なものは何か。
姿勢である。
どんな?
それは揺るぎない
「誇りと品格を持つ」ことだ。
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(13)
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知識なんかよりも
はるかにたしかなものは、
人間が生きようとする、
生き甲斐を感じる場所と時間なのだ。
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(14)
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仕事も女性も、
迷ったときは
苦手な方で手を打つといい結果になる。
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(15)
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(水商売で)どこの店でもナンバー1になる女性は、
決っして飛びっ切りの容姿をしていない。
むしろ一、二枚落ちるところがある。
何が、その子にあるか?
それは愛嬌だ。
一緒にいて安堵がある。
愛嬌は女性の資質の中で、
二、三枚格が上のものだ。
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