【身体にお礼を言う】

【 身体にお礼を言う 】
        
           
私たちは、
人によって違いますが、1日に
5時間とか8時間の休息をとります。

それから
「週休が欲しい」
「月の休みが欲しい」
「年の休みが欲しい」と言います。

でも、人間の臓器は、
全然お休みをしていません。

もちろん、夜も寝ていません。

土曜日になったらお休みする、
日曜日になったらお休みする
ということがない。

月に1回や2回休ませろ、
というのもありません。

私たちは、
この心臓や膵臓や肝臓や腎臓に
対して感謝することもなく、

「自分の欲しいものが
 手に入らないんだ」
「あれをどうしても手に入れたい」

というようなことばかりを
言っています。

しかし、どうして今こうやって
笑顔で生きていられる私、
そして私のすべての臓器や細胞に
対して感謝の心を持たないので
しょうか。

これは臓器だけではありません。

「私」が今、笑顔で生きていられ
るということは、すべてありと
あらゆる存在の人から、
「為し合わせ」としていただいて
いるのです。
(「為し合わせ」とは、お互いに
してあげることで「幸せ」という
言葉の語源です。)

私たちは、心臓や肝臓や膵臓から
たくさんのことをしていただいて
いるのにもかかわらず、
お礼を言ったことはないと思います。

このような存在にもお礼を
言ってみてはいかがでしょうか。

たとえば、右手で心臓に手を当てて、
「愛しています。ありがとう」
と言ってみてください。

それだけで心臓は、ものすごく
やる気になることでしょう。

自分がいかに恵まれているか。

笑顔で生きていられる「私」が
どれほど幸せであるか、ということ
に気が付いた方がいいと思います。

幸せの本質というのは、
していただいていることに対して、
「私」もおかえしをして、
喜びがキャッチボールされること。

それが幸せという言葉の意味です。
 

       
         
小林正観