『謙虚』

心学「謙虚」

余計な言動を行うことなく、常に謙虚でありたい。

賢く有徳であっても僻みや妬みは多い。

それに対して反発すれば、自分の徳は欠けてしまう。

人間性を観られる時である。

真の賢徳は如何なる妬みや僻みがあっても、

心は揺るぎのない状態を持つことである。

耐えるのではなく、相手を仁の心を以って慈しみ、

心を円やかにすることである。

円やかとは心に角を立てず、角を磨き、常に円満であること。

ただし、角を立てないことは、

これまでの艱難辛苦を砥石にして、心を円くする修養。

初めから円相なら問題はないが、

なかなか自分自身を磨くことは実践し難い。

それが人生の修養であり、修徳である。