【継続は力なり】
私はとにかく漫談が好きだった。
漫談をやりたかった。
その思いが、私をずっと支えてきました。
自分の話で人が笑うのは、私にとって何にも換えがたい喜びなんです。
司会者時代も、私はいつも「どうしたらこのお客様は笑うか」ということばかり考えて、勉強していました。
今は逆に、勉強する時期がありません。
芸人はこうやって駄目になっていくんです。
飽きられて、2年後には、『あの人は今』に出ちゃうとか。咲いた花は散るんです。
でも、私は売れたとき、すでに50歳。
もし30代で売れていたら、「何とか残ろう」としがみついたでしょうが、今、花が咲いて枯れるように、自然体でいいと思っています。
声がかからなくなっても、売れなかった昔に戻るだけ。
どこか引いたような枯れた芸を60代以降にできれば・・というのが今の目標です。
「継続は力なり」ということを、私は身をもって体験しました。