「悩む人」

「悩む人」

人間関係に悩む人の多くは被害者意識の強い人がとても多い。

自分のことではなく、外の世界が歪んでいるから、

相手が悪いから私が悩むのだと考えてしまうのです。

そして、自分で悩みの世界を作ってしまい、相手や外の世界を責めるのです。

そうやって周りを責めている限り、悩みの世界から抜け出すことはできません。

自分自身が「仁」の心を意識して、

人と触れ合いを持って生きている人間であれば、

そんな人と人間関係を結んでいなかったはずです。

悩みを解消したいのであれば、この悩みの世界は

自分が作り出したウソの世界なんじゃないかと

疑うことも必要です。

他人を非難し、批判して生きていると

そういう人たちの世界に自然と入って生きます。

信じていたのに裏切られたというのではなく、

自分がそういう人と関係していたのです。

人を冷たくさせているのは自分の態度なのだと、

自分の内面の反映なのだと理解しない限り、

悩みから抜け出すことはできません。

心学者 : 田川 之彦