「七転八倒」
相田みつを氏の心に響く言葉より…
七転八倒
つまづいたり
ころんだり
するほうが
自然なんだな
にんげんだ
もの
『七転八倒』
古い昔の中国の話です。
大寧院可弘(だいねいいんかこう)禅師という人に、ある修行僧が聞きました。
「この道さえ歩いてゆけば、絶対にまちがいのない、真実の道(正真ノ一路)とはどういうものですか?」
可弘禅師が答えました。
「七転八倒(しちてんばっとう)」(七回転んで八回倒れる)
「七転び八起き」じゃありません。
転びっぱなし、倒れっぱなし。
つまり、失敗の連続。
それが真実の道だ、というんです。
人間は努力をしているかぎり、これでいい、これで満点、なんてことはありません。
いつでも未完成、不完全です。
ただここで、大事なことは、転も倒も、具体的に動かなければ起きない現象だということです。
常に具体的に動くことが前提。
◇『生きていてよかった』角川文庫
「苦しいときは苦しむがよき候。
悲しきときは悲しむがよき候。
死ぬるときには、死ぬるがよき候。
これ苦節を避ける妙法にて候」
(良寛)
苦しいときは苦しみ、悲しいときは悲しみぬくこと。
そして、死ぬときは、死から逃げずにその中に飛び込むこと。
それが、災難を逃れる唯一の方法だ、と良寛和尚はいうのである。
つまり、「苦中楽あり」、「死中活あり」だ。
人生は「七転八倒」、失敗の連続だという。
失敗の連続が当たり前だと思えば、失敗も怖くはない。
失敗の中に飛び込むつもりでやれば、そこに活路が見えてくる。
つまづいたり、ころんだりの、七転八倒の人生を楽しめる人でありたい。
