『結局、友達こそ本当の財産だなあ。本田宗一郎の言葉』
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(1)
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苦しい時もある。
夜眠れぬこともあるだろう。
どうしても壁がつき破れなくて、
俺はダメな人間だと
劣等感にさいなまれるかもしれない。
私自身、その繰り返しだった。
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(2)
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人生でも、企業でも、
一度貧乏とか不況とかを
立派にくぐり抜いてきたものなら、
そいつはどこまでも信用できる。
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(3)
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人類の歴史の中で
本当に強い人間などいない。
いるのは弱さに甘んじている人間と、
強くなろうと努力している人間だけだ。
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(4)
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社長なんて偉くも何ともない。
課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。
要するに命令系統をはっきりさせる記号に過ぎない。
長というのは組織上の
役割を示すためのものであって、
決してその人物の偉さを表すものではない。
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(5)
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人を動かすことのできる人は、
他人の気持ちになれる人である。
その代わり、
他人の気持ちになれる人というのは自分が悩む。
自分が悩んだことのない人は、
まず人を動かすことはできない。
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(6)
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私の現在が成功というなら、
私の過去はみんな失敗が
土台作りをしていることにある。
仕事は全部失敗の連続である。
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(7)
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実を言うと、
社長をやっていた時は
金儲けが財産だと思っていたけど、
結局、友達こそ本当の財産だなあ。
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(8)
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大いなる若気の至りが
個性の芽を育てる。
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(9)
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新しいことをやれば、
必ず、しくじる。腹が立つ。
だから、寝る時間、
食う時間を削って、何度も何度もやる。
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(10)
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私の最大の光栄は、
一度も失敗しないことではなく、
倒れるごとに起きるところにある。
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(11)
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金なんかなくたって、心が豊かで、
誰にも迷惑をかけずに、
好きなことをやっていけたら、
これが一番幸せな人生なんだろうな。
俺は若いころから好きなこととなると
無我夢中になった。
だって、嫌いなことを
無理してやったって仕方がないだろう。
人間「得手に帆あげて」生きるのが
一番良いからね。ただし、
俺が好きなことばかりやってこれたのも、
会社でも家庭でも
いいパートナーがいたからなんだ。
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(12)
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私はたえず喜びを求めながら生きている。
そのための苦労には
精一杯に耐える努力を惜しまない。
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(13)
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人間にとって大事なことは、
学歴とかそんなものではない。
他人から愛され、
協力してもらえるような
徳を積むことではないだろうか。
そして、そういう人間を
育てようとする精神なのではないだろうか。
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(14)
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私は不得手なことは一切やらず、
得意なことだけをやるようにしている。
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(15)
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人生は見たり、聞いたり、
試したりの3つの知恵でまとまっているが、
多くの人は見たり聞いたりばかりで
一番重要な「試したり」をほとんどしない。
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(16)
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もったいないようだけど、
捨てることが、一番巧妙な方法だね。
捨てることを惜しんでいるヤツは、
いつまでたってもできないね。
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(17)
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耐える心に、新たな力が湧くものだ。
全てそれからである。
心機一転、やり直せばよいのである。
長い人生の中で、
そのための一年や二年の遅れは、
モノの数ではない。
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(18)
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少しでも興味を持ったこと、
やってみたいと思ったことは、
結果はともあれ手をつけてみよう。
幸福の芽は、そこから芽生え始める。
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(19)
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需要がそこにあるのではない。
我々が需要を作り出すのだ。
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(20)
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世の中で一番素晴らしいものは
若者のエネルギーだよ。
こりゃあ進歩の原動力だ。
社会ってのは常に有為転変するものだ。
若い連中はそれに合わせて、
ちゃんとやっていけるけど、
年寄りはそうはいかない。
だもんだから
「今の若いものは……」なんて批判する。
口で言うだけならまだいいが、
伸びる芽まで摘んでしまっちゃ駄目だよね。
そうなったら、
老害以外の何物でもないからね。
そう考えたから、
俺は第一線から身を引いたんだ。
人間、はじめるよりも終りのほうが大事なんだよ。
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