『人間には回復する力がある。それを信じなきゃいけない』小説家 大江健三郎の言葉
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日本の子どもは、
日本の歴史をまともに
学んでゆくだけでいい。
そうすれば、
まともに育ってゆけます。
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将来の日本人は
誇りが持てないと言っているのは
大人ですよ。
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僕は、日本の戦争犯罪を認め、
それから、原爆そのものの犯罪性を、
人類に対する犯罪性というものも
主張するということをやってきて、
もう三十五年も世界で話をしてきたけれど、
それで自分が軽蔑されたとは思わない。
自分が誇りを持っていないとも思いません。
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いま世界中に、
大人になれずに
死んでいく子どもは非常に多い。
それは驚くべき数です。
その代わりに生きているんだという自覚は、
日本の子どもに必要だと思いますね。
それは、
「なぜ、生きるか」という
考え方の根本をなす条件だと思います。
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僕が話すことの原理は、
おとなと子どもはつながっている、
続いているということです。
子どものときの自分に
つながっていることで、
過去につながっているし、
これからの子どもに
つながっていることで、未来に、
つまり人類の全体の歴史に
つながっているということです。
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自分たちは人間なんだから、
人間のやることとして、
それが、いい方向に行くと信じて、
そのことを心から望んで、
できるだけのことをする。
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人間には回復する力がある。
だから、
それを信じなきゃいけない。
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人間を見る目の力が本当に強い人は、
被爆という、
人間の悲惨な傷痕を撮っても、
ある人間らしさを表現することができる。
しかもそこには、
その人がその悲惨から回復し、
立ち直って、
新しい人生を生きようとしていられる、
その見事さというものも表現されている。
もし自分が小説家として
仕事を続けていくならば、
こういうふうに人間を見つめる
目というものを作らなくてはいけない、
と私は思いました。
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僕の原点は、
どうしても、
戦後民主主義です。
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僕には希望を持ったり、
絶望したりしている暇がない。
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文学は、
人間を根本から、
励ますもので
なければならないと思います。
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教わって「知る」、
それを自分で
使えるようになるのが「分かる」
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たとえ、
問題がすっかり解決しなかったとしても、
じっと考える時間を持ったということは、
後で思い出すたびに
意味があったことがわかります。
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一方的な選択を過去から現在、
そして未来へ
持続していこうとする一貫性が、
その人間の人格ということになる。
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見る前に跳べ。
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