【 第二の自分 】
釈尊はいう。
「どのような友をつくろうと、やがて人はその友のような人になる。
悪い友と交わるな。
卑しい人と交わるな。
善い人と交われ。
尊い人と交われ。」
人は失意と不遇の中にある時、どんな人と交わるかで、
その人の人格や運が見えてくる。
友はその人の心のレベルに呼応(こおう)して変わってくる。
人は同じ目つきの仲間と同じ服装の友と、輪をつくる。
まず、心を澄ませ、尊敬する人をつくるといい。
三人、尊敬する人を持つと、いつしか、
自分も尊敬される側に立っているだろう。
だから、人に尊敬を求めなくていい。
ひたすら、快におぼれず、怒りなく、
人のよろこびを祝ってあげられる人となれ。
人にやさしくあれ。
老人にやさしくあれ。
弱い人を助けよ。
怒りのまま人生を送るなかれ…。
アリストテレスはいう。
「友人は第二の自分である」。
今つき合っている友を、少し離れて眺めてみるがいい。
その姿が、あなたなのです。
善き人からは、善きエネルギーがもらえ、
悪しき友からは悪しきエネルギーをもらい人を害し、
自分の魂を傷つけ、やがて自分のしたことに自分で苦しむようになってゆく。
心して、善き友を選べ、善き友がいない時は独りで、
本を読み、善き友と善き年上の人と語り、
善意の輪の中に入ってゆくがいい、きっとオーラが澄んでくる。
出典元 : ブッダのことば「百言百話」