【新しい集まりに入ってみる】
精神科医、斎藤茂太氏の心に響く言葉より…
新しい集まりに入っていくのは勇気がいる。
たとえば趣味で絵手紙を習いたいと思って、絵手紙の会に申し込む。
知り合いは誰もいない。
そんなとき、最初に顔を出す日は緊張するだろう。
行ってみると、みんな親切にはしてくれるが、どこかよそよそしい。
他の人はすでにいっしょにやっている仲間なので、親しそうだ。
休憩中に、 「そうそう、このあいだのことなんですけど・・・」 と、あなたの知らない話をしている。
あなたは、誰と話していいのか、自分は歓迎されているのかどうか、ちょっと不安になる。
ひとりだけ、みんなの中にとけこめない、疎外感。
もぞもぞして居心地が悪い。
転校生のような気分になる。
帰りがけには、 「またきてくださいね」 と、どの顔もニコニコいってくれるのだが、家に帰ってくるとぐったりする。
「次回はどうしようかなぁ。やっぱりやめようかなぁ……」
ここでやめてしまうか、次回も「えいやっ」とでかけるか。
これで人間関係の広がりに差が出てくる。
最初はなんだかとけこめず、仲間はずれのような感じがしても当たり前ではないか。
向こうも初対面の人には礼儀正しく、遠慮がちにふるまうものだ。
新参者のあなたに、すぐにはなじめず、とまどいながら仲間になろうとしているのだ。
焦る必要はない。
少々居心地が悪くても気にせず、二回目、三回目とでかけることをすすめる。
そのうちに、あなたがそこにいるのが当たり前になってくる。
とけこんでくる。
そして、いつかあなたも何年来の仲間になるのである。
最初からとけこむことを期待しない。
ゆっくり親しくなって、ゆっくり人間関係を作っていけばいい。
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「越境学習」という言葉がある。
法政大学の石山恒貴(のぶたか)氏の言葉だ。
「越境学習」とは、自分の居心地の良い場所(ホーム)を抜け出して、アウェイを体験すること。
アウェイは居心地の悪い、すぐにはなじめない場所だが、越境してその違和感や葛藤を味わいながら、なんとかやろうとすることが自分の大きな経験となる。
その最初の違和感を乗り越えれば、人としての幅が広がる。
人は居心地の良いコンフォートゾーンをなかなか抜け出せない。
しかし、何があるかわからないこの激変の時代は、まったく違った環境での行動が試される。
たとえば、コロナのような今までなかったような大きな変化に対応できるかどうか、だ。
だからこそ、小さなチャレンジを繰り返す必要がある。
「新しい何かを習ってみること」
「新しい習慣を身につけること」
「新しい勉強を始めてみること」
「新しい会やグループに飛び込んでみること」
それが、越境学習だ。
「新しい集まりに入ってみる」
いくつになっても…
新しいことにチャレンジする人でありたい。
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