他人が一回でできることが、
自分にはなかなかできなければ、
私はこれを繰り返し百回行い、
百倍の努力をする。
他人が十回でできることを
自分ができなければ千回努力する。
このように努力して、この道を習得すれば、
たとえ愚かな者であっても必ず聡明に
物事をはっきりと知ることができる。
柔弱で弱々しい人であっても必ず強くなる。
すなわち、自分には能力がないといって
諦めるのではなく、
懸命に努力すれば必ず道は開けてくる、
ということをいっています。
◆人としての道を説く古典の中の古典
『「中庸」に学ぶ』(伊與田覺・著)
「人一(ひと)たびして之(これ)を
能(よ)くすれば、己(おのれ)之を百たびし、
人十(と)たびして之を能くすれば、
己之を千たびす」
【訳】
他人が一回でできることが、
自分にはなかなかできなければ、
私はこれを繰り返し百回行い、
百倍の努力をする。
他人が十回でできることを
自分ができなければ千回努力する。
「果(はた)して此(こ)の道を能くすれば、
愚(ぐ)と雖(いえど)も必ず明らかに、
柔(じゅう)なりと雖も必ず強し」
【訳】
このように努力して、この道を習得すれば、
たとえ愚かな者であっても必ず聡明に
物事をはっきりと知ることができる。
柔弱で弱々しい人であっても必ず強くなる。
すなわち、自分には能力がないといって
諦めるのではなく、
懸命に努力すれば必ず道は開けてくる、
ということをいっています。
◆人としての道を説く古典の中の古典
『「中庸」に学ぶ』(伊與田覺・著)
「壁にぶつかって『できるわけない』と思っても、
いざやってみたら結構やり遂げられたりする。
大切なのはまず自分の中の
感情に打ち克つことです」
──山崎直子(宇宙飛行士)