『たとへ神に見放されても、私は私自身を信じる』小説家 谷崎潤一郎の言葉
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(1)
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自分の欲望を制すれば成功し、
自分本位では失敗するということ。
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(2)
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人間が
言葉を使うと同時に、
言葉も人間を使うことがある。
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(3)
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だれしも
離別は悲しいものにきまっている。
それは相手が何者であろうとも、
離別ということ自身のうちに
悲しみがあるのである。
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(4)
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誰しも「怠け者」と言われて
名誉に思う者はないが、
年中あくせくと働く者を冷笑し、
時には
俗物扱いする考えは絶無ではない。
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(5)
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いい宝石は泥土に投げ捨て、
火の中へ燻べても
固有の輝きを失わない。
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(6)
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物と物のあいだにできる
影にこそ、美がある。
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(7)
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悲しい時には、
桜の花の咲くのを見たって
涙が出るんだ。
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(8)
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たとへ神に見放されても
私は私自身を信じる。
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(9)
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我という人の心はただひとり、
われより外に知る人はなし。
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(10)
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意地の悪い人間は、
その意地悪さを発揮する
相手がいないと寂しいに違いない。
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(11)
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死ぬということは
生きているより嫌なことです。
けれども、
喜んで死ぬことができれば、
くだらなく生きているよりは
幸福なことです。
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(12)
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どんな人間でも、
大概一生に一度は
その人間に相応した
華々しい時期と云うものがある。
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(13)
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恋というのは
一つの芝居なんだから、
筋を考えなきゃ駄目だよ。
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(14)
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恋愛は芸術である。
血と肉とを以て作られる
最高の芸術である。
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(15)
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世間はただ私の作品をさへ
見てくれればよいのであります、
それが立派なものなら、
私という個人に用はない訳であります。
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