もう何年も前の話。
毎日会社を辞めたくてしかたなくて
いつも「今日こそやめてやる」と
言うことしか考えてない時があった。
乗り換えの駅の通路で、
寒いからコーヒーを買って飲んでたら、
酔っ払いのおじさんが
近寄ってきてなにか言ってる。
「なんだ朝から酔っ払って…あっちにいけよ!」
と思っていたら、おじさんが言った。
「お姉ちゃん。
なんでそんなに悲しい顔してるの。
どっかに戦いに行くときのような顔してるよ。
あんたがそんな顔してたら、
あんたのことを大事に思っていてくれる人は、
きっと悲しいと思うよ。」
そのときの自分は、どんな顔をしてたんだろう。
「おじさんも色々あったけど、なんとか生きてるよ。
元気が一番だよ。
笑ってみなよ。」
自分はにっと笑顔を作ってみた。
上手く笑えたかはわからない。
でもおじさんも笑って
「いい顔だ」
といって歩いていった。
なんかわからないけど、
そのとき涙が出そうになった。
どこの誰かもしらない、
もう会うこともないおじさん。
どうもありがとう。
私は今、ちゃんと笑って生きています。
※『 思わず涙する感動秘話』より