「キャッチャーミットを持って世間を渡ろうとするな」というお話です。
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「キャッチャーミットを持って世間を渡ろうとするな」という格言がある。
野球のキャッチャーはいつもじっと座ってミットを前に出し、「ここにボールをください」というポーズをする。
つまり、何も与えずに、もらうことばかり考えてはいけないという意味だ。
多くの人はキャッチャーミットを持って世間を渡ろうとしている。
社会に貢献しようとせずに、社会の恩恵に浴することばかり考えているからだ。
だが、それはあまりにも自己中心的な態度と言わざるをえない。
私たちは幼いころに周囲の人から身の回りの世話をしてもらった。
わがままを言っても聞いてもらえる環境で育ったために、自分が世界の中心であるかのような人生観を持つようになったのだ。
問題は、大人になってからもそういう人生観から完全に抜けきれていないことである。
自己中心的な考え方をやめることは、人生最大の試練であると言っても過言ではない。
その試練を乗り越えてこそ、人生の本当の喜びを経験することができる。
かつて、ジョン・F・ケネディ大統領は「社会に何をしてもらえるかよりも、自分が社会に何をすることができるかを考えてほしい」と国民に呼びかけた。
まさにそのとおりだ。
どうすれば社会に貢献できるかを考えよう。
人生の扉をひらく50の法則
ジェームズ・スベンソン 著
弓場 隆 著
ディスカヴァー
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神経科学者が脳内fMRIスキャンを使って行った研究では、お金を手に入れたとき活性化する脳の領域は、お金を与えたときにはさらに明るく輝くことが発見されたといいます。
つまり、
貰ったときより、寄付したときや、人のためにつかったときの方が喜べるということです。
だから、不満を語る人の多くは、「貢献」や「与える」ということをしていない可能性があります。
お腹が空いていて、お金も無くて、兄弟二人でいたとして、そこに「あんぱん」が一個だけあったとき、
その「あんぱん」を一人で食べるか二人で食べるか?
どっちの方が幸福でしょう?
考えるまでもありませんね♪
分け合ったほうが幸せを感じます。
だとしたら、できるだけ多くの人と、多くのものを分け合えたなら、それはそれは幸せなことでしょう。
自分さえ良ければいいという考え方の先には、一時の成功はあるかもしれませんが、長くは続きません。「孤独」が待っています。
「王道」で生きるのか、「覇道」で生きるのか。
どちらが正しい、間違っている、という話ではなくて、どう生きたいかです。
自分もまだまだですが、少しでも貢献できる人でありたいものです。
※魂が震える話より