「人生の分かれ道の選択法」
人生にはいくつもの分かれ道が出てきます。
そのときは、どちらが正しいか、ということを絶対に考えないでください。
どちらが楽しいかを、判断基準にしてください。
宗教戦争も「キリスト教が正しい」とか「回教徒が正しい」とか言っているから起こるのです。
でも、「キリスト教が楽しい」とか、「回教徒が楽しい」と言っていたら「じゃあ、楽しいことが二つもあって、良かったね」ということになって、ケンカにはなりません。
楽しいを判断基準にするというのは、楽なほうを選ぶという意味ではありません。
会社をサボって寝ていると、クビになって、ホームレスになってしまいます。
「これじゃ楽しくない」
だったら、会社に行く。
そして、会社に行ったらブスっとしているよりも、笑顔でやったほうがいいはずです。
そうすれば上司からも、同僚からも、お客さんからも好かれて、敵もいなくなります。
仕事も楽しく楽にできます。
楽しいほうを極めていくと、楽になります。
すると、人は自然と苦労の扉を開けなくなっていくのです。
極楽とは楽しいを極めることです。
楽しいを極めれば、この世は天国なのです。
斎藤一人