「こだま…」

「こだまでしょうか」

「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。

「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう。

「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。

そうして、あとで
さみしくなって、

「ごめんね」っていうと、
「ごめんね」っていう。

こだまでしょうか。
いいえ、誰でも。

金子 みすゞ


ある経営者はこの詩を読んで、「これが経営ですね」と言いました。

社員の文句を言う経営者は、二流だと言われます。
それは「こだま」だからです。

社員をほめる経営者は、一流だと言われます。
それは「こだま」だからです。

景気が悪いと言うと、景気が悪くなります。
それは「こだま」だからです。

だからこそ、「こだま」は「ことだま(言霊)」につながるのではないかと思います。

自分が発する言葉は自分に戻ってきます。

いつも忘れてはならない真実だと最近感じます。