「特集 恩を知り恩に報いる」
「人間は一人で大きくなったのではない。
会社もまた一人で大きくなったのではない
あわただしい日々の中にも、
ときに過去を振り返って、
世と人の多くの恵みに感謝する心を
お互いに持ちたい。
その心こそが明日の歩みの
真の力になるだろう」
松下幸之助氏の一文である。
10歳で丁稚奉公となり、
様々な試練を経ながら大を成した人の
言葉には、胸を打つ響きがある。
知恩報恩の大事さを改めて
教えてくれる言葉である。
忘恩の徒となる非を先哲は
強く戒めている。弘法大師空海もいう。
恩を忘るれば善根断絶す、
と。恩を忘れると、
将来に善きことをもたらす根が
枯れてしまう、というのである。
心したいことである。