恩がぐるぐる回っていく国・日本

■「恩がぐるぐる回っていく国・日本」

 白駒妃登美著
『子どもの心に光を灯す日本の偉人の物語』より

余談ですが、「ご縁」も「おかげさま」も、
外国語には訳しにくい言葉だそうです。

同じように外国語に置き換えるのが
難しい言葉としては、
「いただきます」「ごちそうさま」
「一期一会」「もったいない」
などが挙げられますが、
こういう日本語特有の表現の中に、
日本人らしさが溢れているような
気がします。

西洋の人々が、自分の力で人生を
切り拓き、夢や目標を叶えていく
生き方に価値を求めるのに対して、
日本人は、ご縁を大切にして、
自分を支えてくれる人たちの恩に
報いるために、自分にできる精一杯の
ことをしていくと、人生の扉が開く。

言ってみれば、西洋の人々に似合うのが
「自(みずか)ら」という生き方であり、
日本人に似合うのが「自(おの)ずから」
という生き方ではないか、と。

「自ら」と「自ずから」、使われる漢字は
同じなのに、意味が真逆というところが
面白いですよね。

「自ら」は「自分で」、あるいは
「自分の力で」という意味です。

それに対し、「自ずから」は「自然と」、
つまり自分以外の力が働いていることを
意味します。

自分以外の大いなる力がはたらいて、
天命によって運ばれる……。
そんな生き方こそ、日本人らしい
生き方と言えるのではないでしょうか。

それには、運んでくれる人が必要です。
では、どんな人を運んであげたくなるかと
いうと、それは、恩を送っている人です。
恩を送っている人が、誰よりも遠くへ
運ばれるのです。

もしかしたら、私たちの才能や能力は、
自分以外の誰かを笑顔にするために
授かったものなのかもしれませんね。

逆に言えば、大好きな人や大切な人を
笑顔にしよう、その人たちの恩に
報いようと覚悟を決めたとき、
私たちの能力は磨かれ、どんどん
自分自身が輝いていくのでしょう。

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