『最後だとわかっていたら』

「最後だとわかっていたら」

あなたが眠りにつくのを

見るのが最後だとわかっていたら

わたしはもっとちゃんとカバーをかけて

神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう

あなたがドアを出ていくのを

見るのが最後だとわかっていたら

わたしはあなたを抱きしめてキスをして

そしてまたもう一度呼び寄せて抱きしめただろう

あなたが喜びに満ちた声をあげるのを

聞くのが最後だとわかっていたら

わたしはその一部始終をビデオに撮って

毎日繰り返し見ただろう

確かにいつも明日はやってくる

見過ごしたことも取り返せる

やり間違えたこともやり直す機会が

いつも与えられている

「あなたを愛している」と言うことは

いつだってできるし

「何か手伝おうか?」と声をかけることも

いつだってできる

でももしそれがわたしの勘違いで

今日で全てが終わるとしたら

わたしは今日

どんなにあなたを愛しているかを伝えたい

そして私たちは忘れないようにしたい

若い人にも年老いた人にも明日は誰にも

約束されていないのだということを

愛する人を抱きしめるのは

今日が最後になるかもしれないことを

明日が来るのを待っているのなら

今日でもいいはず

もし明日が来ないとしたら

あなたは今日を後悔するだろうから

微笑みや抱擁やキスをするためのほんのちょっとした時間を

どうして惜しんだのかと

忙しさを理由にその人の最後の願いとなってしまったことを

どうしてしてしてあげられなかったのかと

だから今日あなたの大切な人を

しっかりと抱きしめよう

そしてその人を愛していることを

いつでもいつまでも大切な存在だということを

そっと伝えよう

「ごめんね」や「許してね」や

「ありがとう」や「気にしないで」を

伝える時を持とう

そうすればもし明日が来ないとしても

あなたは今日を後悔しないだろうから

by ノーマ・コーネット・マレック

この詩は、9.11の同時多発テロの際に救助活動をしていた29歳の亡くなった消防士が生前に書き残してた詩として、”No Regrets”,や “If I knew”, 又は”Tomorrow never comes”等のタイトルでチェーンメールを通して世界中に広が-った詩です。

でも、実際にこれを書いた作者は、ノーマ・コーネット・-マレックさんで、10歳の長男が溺死してしまった際にわが子-に伝えたかったけど伝えられなかった言葉などを、深い悲しみの中で詩にして、1989年に発表したものです。

その後、ノーマ・コーネット・マレックさんは、残念ながら、20-04年7月18日に長いガンとの闘病の末、亡くなられていました-。 ノーマ・コーネット・マレックさんとそのお子様のご冥福を心からお祈りしたいと思います。

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